こんにちは、てのり(@flytenori)です!
「暗号解読」という本を読んだので書評~
本の概要
人類の歴史は、暗号と共にあったと言っても過言ではない!という本。
人は文字を手に入れてから、遠くの人に何かを伝えることができるようになりました。でも手紙は、途中で別の人に見られる危険性もあります。どうにかして秘密にできないか、と考え出されたのが暗号です。
人は秘密を隠さずにはいられないし、秘密を覗き見たいという気持ちもとめられません。秘密のあるところに暗号あり。そしてドラマあり。そんなお話がたくさん読めます。
本のボリュームがすごい!上下巻あるのですが1冊300ページくらい!!Kindle情報によると1冊読み終わるまでにかかる時間は4時間22分でした。絶対Kindle購入がオススメ。
ちなみに数学が苦手でも十分読めます。私も数学苦手ですが読めたので笑
暗号世界の厨二感は最高
暗号の名称などがたくさん出てくるのですが、これがいちいち良い!!
「ステガノグラフィー」
「ケルクホフスの原理」
「ヴィジュネル暗号」
か…かっけぇ。
厨二にはたまらんです。
時代が進むと、暗号作成や解読を職業にする人々が現れます。彼らは「仕事の内容を誰にも言ってはいけない」という秘密を背負って生きます。
名誉な仕事をしているにも関わらず、「暗号を解読している」という事実が漏れることさえ死活問題になるため誰にも言えないのです。
自分だけが知っている世界に住んでいる──
いやーカッコいいですね。これがノンフィクションだというところが最高に痺れました。
ヒリつくような人間ドラマが面白い
最もドラマチックに描かれているお話があります。それがエニグマに関するお話です。
どこかで一度聞いたことがある言葉ではないでしょうか?厨二感溢れる横文字ですよね。エニグマ。
そもそもエニグマって何?ってところからでも、エニグマがどのようにして生まれ、どのような結末を迎えたかがとても良くわかります。
暗号にまつわるお話は歴史と切っても切れない関係にあるので、人類史の勉強にもなります。しかも教科書的な歴史ではなく、人の息づかいまで感じられるような歴史の触れ方をするので、とても刺激になりました。
暗号と聞くと無機質に感じるかもしれませんが、暗号発達の裏には壮絶な人間ドラマがあります。これがすっごく面白く書かれています。
シンの才能は、高度な内容をわかりやすく説き明かすだけにとどまらない。より素晴らしいのは「そこに感動がある」ことだ。
「暗号解読(下)」訳者あとがき
訳者にここまで言わせるとはすごいぞサイモン・シン(筆者)。
さいごに
読み終わるまですっご~~~~~い時間がかかりました!!!
でも、とても楽しく読み進めることができました。
暗号は古代から現代まで一貫して続く人類の大切な技術だということがわかりました。
最近はニュースで情報漏洩がよく話題になりますよね。テクノロジーが発達して世界が繋がっていくほど、暗号化技術は重要になってきます。これからの時代は、自分で自分の身を守る必要があります。暗号を少しでも理解するのも、身を守る一助になるのではと思いました。
数学的なところはこれから勉強してみたいと思います笑
それではまた~!