2018年8月24日公開ポノック短編劇場『ちいさな英雄ーカニと卵と透明人間ー』を観てきました。
(Youtube『ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間―』特報1 より)
今年の夏は映画が多い〜。
スタジオポノックは、元スタジオジブリのプロデューサー西村義明さんが2015年に立ち上げたアニメーションスタジオです。
代表作は『メアリと魔女の花』ですね。
『ちいさな英雄』はちょっと特殊で、映画館で3つの短編を一度に見る形式でした。ショートフィルムというやつです。上映時間も全部で54分と少し短めでした。
ということで、感想を書きます。
※ここからは映画のネタバレを含みます。ご了承の上、ご覧ください。
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カニーニとカニーノ
擬人化されたカニの兄弟のちいさな冒険を描いたアニメーション。
冒頭の川の流れ、本物みたいでした!!!すごい!!!
どういう技法を使っているのかわかりませんでしたが、普通のCGとも違うような印象を受けました。まじで川に来たみたいだ〜〜〜って思いました!
しかしながらストーリーが王道すぎて、ちょっと物足りなさを感じました。
あと、カニたちが中途半端に喋ることに、かなり違和感を覚えました。普通に喋るか無言かどっちかがいいなあ。
背景描写が良かっただけにもったいないなーと思いました。
サムライエッグ
これはものすごく面白かったです。卵アレルギーの少年と家族の物語。
身近に食物アレルギーの人がおらず、食物アレルギーがどんなものか知らなかったのですが、サムライエッグを観て「これは周りも気をつけてあげないといけないな」と思いました。
後で知ったのですが実話を元にしているお話だそうです。
クレヨンで塗ったような作画に、温かみを感じました。作画を活かしたダンスシーンも斬新でした!
あと尾野真千子さんがめちゃくちゃハマり役でした。関西弁最高!
透明人間
ある日突然(?)透明人間になってしまった青年のお話。
透明人間の設定がかなり曖昧で、『透明人間くらい影の薄い人』なのか、『本当に透明人間』なのか、どっちなんだろうな〜ってずっと悩んでました。
それこそ劇場を出ても悩みました。笑
透明人間くらい影の薄い人の話なら、ATMで暗証番号が認識されないはずはない。
本当に透明人間なら犬が舐めることができたのはなぜか?というかおじいさんも透明人間っぽい?
人とは接触できなかったシーンは絶妙なカメラワークで本当に接触したのかよくわからなかったし…。
あ〜〜〜〜〜〜〜〜どうなってるんや〜〜〜〜〜〜〜〜〜
もしかしてこうやって考えさせるのが趣旨なのか??って思ったりしました。
どうなんだろう。とりあえずモヤモヤしました。面白いとか面白くないとかでなく不思議な感覚でした。
あとがき
この短編劇場はスタジオポノックのこれからを見せる試金石として作成されたのかな、なんて思いました。
3つそれぞれが異なる個性を持った作品だったのは確かです。
ただ私は、やっぱり映画は2時間くらい観たいなって思いました笑
以上、読んでいただきありがとうございました。
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