宇多田の曲はいつでも身近にあった。
初めて買ってもらったCDは『Automatic』だった。
『Wait&See~リスク~』で地元のカラオケ大会に出た。
宇多田が主題歌を担当するから、キングダムハーツをプレイした。
「♪今日は日清カップヌードル」って歌詞があったから、初めて日清カップヌードルを食べた。
宇多田の曲が流れるから、いつもは見ないドラマを見た。
「大人になったらやりたいこと」のひとつに”宇多田ヒカルのライブに行く”がずっとあった。でも活動休止してしまって、その夢は叶わないと諦めていた。
活動休止中にヱヴァQで曲を出すと知ったときは嬉しすぎてちょっぴり泣いた。
そして2018年。
私は初めて、宇多田ヒカルと邂逅した。
そんなわけで、ライブの感想です。ネタバレにご注意ください。
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「フラッシュ撮影」が禁止なだけで携帯電話・スマホでの撮影はOKだった。盗撮の転売より映像による拡散のほうがメリット大きいからだとは思うが、なんにせよ嬉しいサービスである。さいたまスーパーアリーナの内部とかなかなか撮れないし貴重!
おそらく全通!みたいな人はいなくて、たいていの人が今日1回限りの宇多田ツアーなのだろう。写真撮ったり話したりする姿の中にもどこか緊張感があった。
お決まりの注意事項のあとの「まもなく開演いたします…」で自然と拍手が起こり、みんながライブを心待ちにしていたことが伝わってきて、雰囲気がすでにとても心地良かった。
ステージ中央、ゆっくりせり上がるギミックで宇多田ヒカル降臨。
01. あなた
02. 道
「宇多田ヒカルが今目の前に実在している」という事実を認識できなくて夢見心地で聴いてた。あと写真は最初のうちに撮っとこ!と思って写真撮ったり。結局全編に渡り撮ることになる。
03. traveling
3曲目にして活動休止前の曲がきて、ほんまに宇多田のライブなんやって実感がわいて泣いた。travelingで泣くか普通?でも宇多田が途中で「みんなももっと歌って~!」って煽ってくれて、声出したらめちゃくちゃ楽しくて、ライブを全力で楽しもう!!という気分に切り換えられた。
04. COLORS
冒頭からではなく曲の途中から始めるアレンジで何これ!?え!?間違えたの!?って思った。どうやら間違えてなかったらしい。照明の演出が凝ってて暗転したときは宇多田消えたかと思った
MC1
あまり多くは語らない中でも、笑顔を見せてくれたりゆったり話してくれたりしてくれた。
ライブ自体は8年ぶりらしい。マジかよ・・・
05. Prisoner Of Love
ゆったりMCからのPrisoner Of Love!!ギャップで仕掛けてくるのやめて!惚れるから!じめじめした暗さを感じさせながら歪んだ熱烈な愛を語るこの曲マジで好き。完全にPrisoner Of Hikki's voice
06. Kiss&Cry
日清カップヌードルキター!
間奏に『Wait&See~リスク~』のインスト織り込んでくるニクイ演出。「してやったり」みたいな顔してた宇多田にやられた。ライブで聴くとバンドの音がとても映える。
07. SAKURAドロップス
08. 光
懐メロの連発に涙腺が大崩壊。15年の時を越えて何百回と聴いた曲が生で聴けるなんて・・・その事実だけで胸がいっぱい。
全盛期の曲はさすがに高音しんどそうだった。けど音程低めにしたりバンドの音で魅せたりめっちゃアレンジしててまたカッコイイんだこれが。
09. ともだち
ストレートの友人に自分の気持ちを伝えられない葛藤を描いた曲。曲が終わったあと、ダンサーさんとえへへ~とか言いながら恋人つなぎしだしてあなたが”ともだち”さんですかァァァ!?手が勝手にモニターを連写してた。
10. Too proud
「もう一曲、一緒にいいですか?」から始まったToo proud。ダンスでもそれっぽい絡みをする2人。営業なんですか?ガチなんですか?どっちですかァ!!
宇多田のラップが渋くてますます惚れた。
小休止・ピース又吉との対談映像
突然、又吉が映像で出てきて笑ったwww
「宇多田さんの曲には絶望があって、だからこそ共感できる」みたいなこと言ってたの、すごいわかるなーって思った。大小はあれど多くの人が日常的に経験する「絶望」から目を逸らさずまっすぐ向かい合った曲が描けるから、彼女に魅力を感じるのかも。
▼無駄に良い顔で撮れた又吉。
11. 誓い
まさかのアリーナ中央からの登場。最初気づかなくてずっとステージ見てたw
転がるような勢いで歌うパートが好き。はやくキングダムハーツⅢやりたいなぁ!
12. 真夏の通り雨
13. 花束を君に
言うことなしの名曲コンボ。
神々しさを讃えるかのように降り注ぐ真っ直ぐで柔らかな光を見ていたら、あれ、なんか、眼から涙があふれて、止まらな・・・
14. Forevermore
アリーナ中央から客席を突っ切ってステージに戻ってった。近くにいた人羨ましい!
スタイリッシュでレトロな曲調が良い。ドラマの主題歌なの知らなかった。。。
15. First Love
16. 初恋
10代で作った曲と30代で作った曲の対比。書いてて思ったけど10代て。改めてすごいわ・・・。10代で最後のキスがタバコのflavorしてるの完全にアウトでしょ・・・。笑
『First Love』は切なさを前面に出してる曲だけど、『初恋』はこれから始まるような予感も感じる不思議な曲だなと思った。不思議に感じたのは、初恋っつったら叶わないのが相場で決まってるよーって思い込んでるからなのかなー。
17. Play A Love Song
サントリーついてるしこの曲はやってくれると思ってた!!最近の曲の中でいちばん好き!!♪ooh, ooh, ooh, ooh!!って言ってるの自分だけだった。ダメ???
アンコール
アンコールは、スマホのライトで呼びかけていた。特に何と言ったわけでもないのに、長い拍手から手拍子になり、光の海になり、すごい空間だと思った。「フラッシュは禁止じゃないのか」という気持ちから自分はライトつけれなかった。ビビり。笑
18. 俺の彼女
アンコールの一発目の曲渋すぎる!w
もっと自分を出して生きようぜ!って励ましてくれてる気がする。男パートと女パートで歌い方変えてるのがライブで良くわかった。
19. Automatic
天井低い曲きたー!!!「♪7回目のベルで受話器を取った君」ってもう今は受話器とか会社にしかないのに曲は今聴いても確かに名曲なんだよな・・・!!!
あの日、初めて手にしたCD『Automatic』。青いジャケット写真、今でも覚えている。まさかライブで聴ける日が来るなんてなあ。この曲のときはもう、涙はなかった。代わりに、当時と変わらないキラメキが胸いっぱいに広がっていくのを感じていた。ほんとありがとう。20周年ありがとう!!!!!!!
20. Goodbye Happiness
トリはGoodbye Happiness!!PVよろしくスタッフさんが後ろでパペットやってたのすごい良かった!機材解放席で良かった!!笑
もうほんと楽しさしかなかった。アンコールの最後の曲は、いつも寂しい気持ちがどうしても出てしまうけど、このライブはそれがまったくなかった。不思議だ。不思議な気持ちになるライブだ。長年の夢が叶うというのは、こういうことだったのか。本当に素敵な体験をした。
さいごに
機材開放まで粘って、ようやく手に入れたチケットでした。ダメ元でしたが当たるもんなんだなと。しかも200レベルだったので段差あって見やすいし、横からですが近くて大満足でした。
宇多田ヒカルが実在することがわかったのでまた会いに行きたいと思いました。またチケット・・・取れるかな・・・笑
いじょー!
Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018
2018年12月5日(水)
さいたまスーパーアリーナにて