テノリです
ちょっと残念だった出来事について書きます。
先日、大阪城ホールで開催されたANIMAX MUSIX 2019 OSAKAに参加しました。
ANIMAX MUSIX(アニマ)はAnimelo Summer Live(アニサマ)に並ぶ大型アニソンフェスで、たくさんのアーティストが出演します。名前がややこしいのはご愛嬌です。
楽曲は素晴らしいものが多かったですし、アニマでしか見ることのできないコラボが豊富にあったことはとても嬉しかったです。
しかし今回はそれ以上に迷惑行為がひどく目に付き、あまり楽しい思い出とはなりませんでした。
迷惑行為とは、ライブの進行や演出を妨げる行為全般をさします。最近では、迷惑行為の防止対策として規制を喚起する注意書きが公式サイトに掲載されるようになりました。
ANIMAX MUSIXの規制項目については、以下のように書かれています。
公演中、ステージや出演者に向かって駆け出す、場内を走り回るといった行為、過激なパフォーマンス、規定外のサイリウムの使用、泥酔など、他のお客様のご迷惑となる行為および進行・演出を妨げる行為は禁止させて頂きます。
まず規定外のサイリウム(改造サイリウム)がめちゃくちゃ多かったです。
「規定」の定義がこちらには書かれていないのですが、アニサマ2018公式サイトの注意事項を参照すると以下のようになります。
サイリウム、ペンライトの使用は、長さ30cm以内・ストレートタイプのものを片手に1本ずつまでといたします。連結ペンライトや、光量を増したペンライトなどは、周囲のお客様の視界を妨げるため、場内への持ち込み、使用ともに禁止いたします。ご使用を発見した場合、回収・廃棄させていただきますのでご了承ください。投げる、振り回すなどの危険行為もおやめください。
「連結ペンライト」とは、何本かのサイリウムを放射状に並べ、まるでクジャクのように見えるよう固定した改造サイリウムです。
▲イメージ画像。
違反行為に当たる物体をわざわざ自作して来場されるので、驚きを隠せません。調べてみたら作るの大変みたいですね。しかしライブは工作の発表会ではない。
そして実際にライブ会場でこれを振り回されると周りの人はとても迷惑です。とても大きく異形のため、どうしても目につきます。みるたびに「また目に入ってしまった」と思ってしまい、ライブを楽しんでいた気持ちから一気には〜〜〜迷惑行為うぜぇ!みたいな気持ちになってしまいます。
次に家虎です。
イェッタイガーとは、地下アイドル系ライブを発端とするコール(オタ芸)の一種である。「家虎」などとも略される。
(中略)
イェッタイガー否定派のファンが多いライブ会場においては、そのグループのパフォーマンスを見る・聴くために来ているファンが多いと思われる。しかしイェッタイガーはパフォーマンスよりも悪目立ちするため、「空気を読まない」「単なる騒音」と取られやすい。
こういったファンが多いグループのライブでは、簡単に言えば「イェッタイガー禁止令」が出ることになった。
賛否両論あるらしいですが私は否定派ですので、本当に不快です。上記の引用を見るのも嫌なくらいです。静かなところでいきなり叫ばれたら曲の雰囲気も何もあったもんじゃないなと思います。
改造サイリウムは持ち込みを禁止すれば見ることはなくなりますが、家虎は防ぐことができません。聞こえる範囲に言う人がいないことを祈るのみ。ですが、今回はたくさんいて滅びればいいのになと思いました。
誰が言ってるのかよくわからない点も腹立たしいですね。
見かけたなら周りの客が注意すればいいのでは?と思われるかもしれませんが、これらの迷惑行為に対して、普通にライブに参加している人が注意できることは稀です。
スタッフに言いにいって、対応してもらって、それからまたライブに戻れるかというと、難しいのではないでしょうか。届く範囲にスタッフが常駐していない場合も多いです。
直接注意するのはもっとハードルが高いです。逆ギレされると大変ですし、騒ぎになって自分まで退場になるリスクがあります。せっかくお金を払って来ているのに、台無しです。まあすでに迷惑行為で台無しなのですが・・・。
こうして、迷惑行為をしていない客側が我慢している事実があります。できることといえば、ライブが終わったあとに迷惑行為をしていた人物の席番を運営に報告するくらいでしょうか。
「家虎する奴はぶん殴る」と過剰な反応をされる方もいますが、気持ちがわからんでもないです。
▲何度でも言うがライブ自体は最高に良かった
さて、なぜこのような迷惑行為に腹が立つのでしょうか?
それは、演者へのリスペクトがなく、ただ自分が目立ちたいという気持ちだけで行動している点だと思います。
我々オーディエンスがサイリウムを振ったりコールをしたりするのは、ライブでの一体感を楽しむためだと思っています。根底にあるのは、パフォーマンスをしている演者へのエールです。だから知らない曲でも盛り上げよう、楽しもうという気持ちが生まれます。
迷惑行為は演者へのリスペクトが感じられません。演者に振り向いてほしすぎてついやってしまった、という類のものでもなく、ただ場を乱し、自分が目立って気持ちいいことだけが目的です。
今回は、ライブの最後に運営側の写真撮影があったのですが、席を移動して改造サイリウムを掲げて写り込む光景に呆れました。そのせいなのかは定かではありませんが、運営のTwitterには、客席と演者の集合写真はアップされませんでした。
ANIMAX MUSIX 2019 OSAKAにご来場いただき、ありがとうございました☆ これからもアニメミュージックの魅力を伝えられるような公演を作り上げるべくスタッフ一同努めてまいりますので、ANIMAX MUSIXの応援よろしくお願いいたします!! #animaxmusix pic.twitter.com/okIUIgkCX1
— ANIMAX MUSIX (@animaxmusixjp) 2019年1月19日
改造サイリウムがウヨウヨいるライブの様子を見た人が、「ああ、これはやっていいんだ」と思えばさらに増えるのではないかと懸念しております。
ライブの楽しみ方は人それぞれですが、周りの人が迷惑だと感じない程度にしてほしいです。「程度」がまた難しいんですけども・・・。
思わぬ演者に惹かれたり、その日しか聴けない曲が聴けたりと、ワンマンライブとは違う楽しみ方ができるのでフェスも好きでした。
しかし、自衛も大事なので、もうアニソンフェスは行かないかもなーと思ったフェスでした。
オタクの中でもアニメが好きで、最新のアニメを追ってて、さらにその中でもアニソンが好きな人、という限られた世界の中なら自分勝手が許されることはないと思います。
最後に、ニュアンスは異なりますが、なるほどなと思った言葉を引用させていただきます。
【コミュニティの一生】
面白い人が面白いことをする
↓
面白いから凡人が集まってくる
↓
住み着いた凡人が居場所を守るために主張し始める
↓
面白い人が見切りをつけて居なくなる
↓
残った凡人が面白くないことをする
↓
面白くないので皆居なくなる
いじょー!